D.I.S.純チタン製脳動脈瘤クリップ専用鉗子をご使用の前に
必ず本概要をお読み頂き、製品を十分ご理解の上ご使用下さい。
はじめに
① 本脳動脈瘤クリップ鉗子は、専用鉗子であります為、他社の脳動脈瘤クリップへのご使用はできません。
② 本脳動脈瘤クリップ鉗子は、脳動脈瘤クリップのクリップヘッドサイズを基に、弊社が独自で分類したSタイプ、Mタイプ、Lタイプの脳動脈瘤クリップに対する、各脳動脈瘤クリップタイプ毎の専用鉗子としてデザインしております為、Sタイプクリップには、Sタイプクリップ鉗子、Mタイプクリップには、Mタイプクリップ鉗子、Lタイプには、Lタイプクリップ鉗子と言う様に専用製品であることを十分ご理解の上、ご使用下さい。
各部位説明
① 名称
Ⅰ.クリップキャッチャー Ⅱ.クランプ Ⅲ.シャフト Ⅳ.フラットグリップ
Ⅴ.スタビライザースプリング Ⅵ.クリップホールド用ストッパー
② 部位ごとの説明
- Ⅰ.クリップキャッチャー
- 脳動脈瘤クリップを掴み、クリップ鉗子と同期させ、脳動脈瘤クリップの開閉をする部位
- Ⅰ-2操作方法
- クリップキャッチャー内部に施工してある、クリップ装着ポジションカップに脳動脈瘤クリップのコイルバネ部位を当て、キャッチャー部左右双方の溝へ脳動脈瘤クリップのクリップヘッドをはめ込み、クリップキャッチャーをクリップホールド用ストッパーが作動する位置まで閉じると 脳動脈瘤クリップのスタンバイ状態となります。
a.b.c. クリップ装着ポジションカップ
- 【注意】
- 脳動脈瘤クリップをクリップ鉗子の装着位置(写真a,b,c)の溝に正確合わせてご使用下さい。装着位置を間違えて操作を行うと 脳動脈瘤クリップの性能に支障をきたすか、脳動脈瘤クリップ本体を破損させていう事に至りますので、ご注意下さい。
- Ⅱ.クランプ
- 左右別々にあるシャフトを交差部で合体させ、操作上のガタつき、動きの善し悪し、バランスを司る部位
- 【注意】
- 本部位を破損しますと、クリップ鉗子機能を全て失いますので、ハンマーリング、クランプ等は、絶対に行わないで下さい。
- Ⅲ.シャフト
- 術者が、脳動脈瘤クリップの開き幅をコントロールする力を正確に伝え且つ、脳動脈瘤クリップの開き幅を制御し、スペックオーバーを防止するリミッター機構を施工しているほか、クリップ鉗子の対応するクリップタイプを表示もしている部位です。
- 【注意】
- 本部位に歪み、捻じれがありますと、脳動脈瘤クリップの操作、制御に支障を起こしますので、シャフトが曲がる、歪む、捻れる様な加重が加わることの無い様にしてください。
- Ⅳ.フラットグリップ
- 本部位を指で掴みクリップ鉗子の操作を行う部位です。
- Ⅴ.スタビライザースプリング
- クリップキャッチャーを開く力を発生させ、脳動脈瘤クリップのリリースを司る部位であり且つ、クランプをサポートしてクリップ鉗子全体のバランスを安定する役目も果たしている部位です。
製品の規格番号、製造シリアル番号、製品名称が表記している部位でもあります
- Ⅵ.クリップホールド用ストッパー
- 脳動脈瘤クリップをクリップ鉗子に装着してホールド状態にしておく為に使う、クリップ鉗子の動きを止めるストッパーです。
- 【注意】
- ストッパー金具の曲げ戻しは、リリースに支障をきたす恐れが有りますので、曲げ戻しの際は、ストッパーのリリース確認を十分に取った上でご使用ください。
③ バージョンⅣクリップ鉗子と旧モデルクリップ鉗子との違い
1. バージョンⅣクリップ鉗子には、キャッチャー内部にクリップ装着ポジション用カップが施工されており、正確に脳動脈瘤クリップをクリップ鉗子の装着位置へと誘導します。
2. バージョンⅣクリップ鉗子には、キャッチャー内部に施工されたクリップ装着ポジション用カップにより、脳動脈瘤クリップのコイルスプリングを鉗子根元で挟み込む現象の防止になっています。
3. バージョンⅣクリップ鉗子には、脳動脈瘤クリップの開き幅のオーバースペックを防止するリミッター機構が、クリップキャッチャーの内部と、シャフト根元側に装備されています。
4. バージョンⅣクリップは、クリップヘッドが長くなっている為、クリップ鉗子のキャッチャーもその分長くなっています。